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to get her2

彼女は明るかった。
笑ってる顔が俺には輝いて見えるのは言うまでもない。
友達だって多いに違いない。
俺も友達になれたらどれだけいいだろう…。
でも実際友達になった時のことを考えると切なくなる。
見ている今も苦しいが友達として見ているほうがもっと苦しいに違いないのだ。
そんなことを考えて何になるのか俺はわからないが、ついつい考えてしまう。
学校が終わり俺はバスの時間まで時間を潰すためコンビニで時間を潰す。
すると彼女がコンビニに入ってきたことに気付いた。
彼女に見られまいとこそこそと行動する。
恐らく他人から見たら本当の変質者だろう。
彼女は俺の存在に気付かずに止まった。
彼女は少し寂しそうな顔をした。遠くを見ているような。
彼女は手に持った商品を少しずつ鞄に入れようとしていた。
俺は何を考えたのだろう。むしろ何も考える時間がなかったのかもしれない。
彼女の手から商品をひったくりレジでお金を払った。
そしてコンビニの外に出ると彼女もついてきた。
最初に目があった時彼女は驚いた顔をしていた。
俺も驚いた顔をしたかった。
しかしすぐに驚いた顔はなくなり暗い顔になった。
気まずい沈黙が流れる。
その気まずさに耐えられなくなった俺が口を開いた。
俺とは思えない積極さだったかもしれない。
「何か…悩み事とかあるの…?」
「…ないよ…」
「あるなら俺に言ってくれれば少しでも・・・
言い終わる前に彼女が拒絶した。
「あなたには関係ないでしょ!この偽善者!」
彼女は泣いて走っていった。
俺はバスに乗り遅れた。
夜寝る前に考えた。
俺はなんであんなことしたんだろう。
結局彼女を傷つけてしまったのかな。
止めないほうが良かったのかもしれない。
そう考えたところで俺は否定する。
彼女が犯罪を犯すなんてだめだ。
なんでだめなのか根拠すらない。
でも俺にはそれが説得力があるように感じた。
次の日俺は彼女と目が合う度に迷った。
彼女の視線は辛かった。
俺を拒絶している目だった。
でもそれは根拠のないそれによって振り払うことができた。
俺はまたコンビニになんとはなしに向かった。
彼女がいた。
俺は何か話さなければいけない気がした。
「昨日は…ごめん」
彼女は何も言わなかった。
「でも、君に犯罪をしてほしくなかった…」
彼女は俯いた顔を上げ、驚いた顔をしていた。
今度は俺が俯いた。泣きそうだった。
「ごめん…ごめん…」
泣きそうな顔でただそれだけ言っていた。
気がつけばどこからか鼻をすする音が聞こえていた。
顔を上げると彼女は泣いていた。
悲しかった。
俺が彼女を泣かせたのかもしれない。
でも悲しいと同時に彼女がたまらなく愛おしく思えた。
「ごめん…俺…偽善者ほど優しくできないけど…力になりたい…」
俺は泣きながら言った。最後のほうなんて言葉になってなかったに違いない。
その先のことはよく覚えてない。
彼女はただ泣いていた。
またバスに乗り遅れた。
次の日彼女は笑って話しかけてくれた。
話しかけてくれたことより彼女が笑っていることが嬉しかった。
彼女の笑った顔は本当に優しかった。
彼女の明るさがこんなに優しいなんて…。
また俺は泣きそうになるのを、学校だからこらえる。
そして俺は素顔のままで笑った。



はいgdgd。なんかもう書いてて自分が情けない。
難しいねぇ…まぁ…こうご期待!…しないであんまり期待しないで。

by kozoku1 | 2006-10-14 17:42 | 小説  

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